孤独死を防ぐためには、地域の協力が鍵になる

人々は年齢を重ねるごとに、様々な変化を経験します。例えば、大切な人との別れです。親兄弟や配偶者の死、子どもの自立など、自分のそばからどんどん人が去っていくことがあります。そのため、最終的に一人暮らしになってしまったという高齢者は少なくなく、外部との接点が減ってしまい、孤立してしまう人もいます。また、歳を重ねると、心身機能の低下が顕著になり、身体のあらゆる部分が痛くなったり、少し動いただけでも疲れやすくなったりするため、出歩かなくなるという高齢者も少なくありません。すると、行動範囲はだんだんと狭くなり、周囲から孤立してしまう人もいるようです。

このような高齢者の孤立は、孤独死につながる傾向が強く、現在社会的な問題になっています。高齢者が孤立した状態になると、医療費や介護費がかさんだときに、相談先がわからずに状況が悪化したりすることがあります。特に一人暮らしだと、頼れる人が限られてしまうので、経済的に苦しくなると、病院や施設に通わなくなるほか、生活費も節約するため、買い物を避け、食事の回数まで減らしてしまう人もいます。そのため、最悪の事態を回避するためには、高齢者の孤立を防ぎ、見守りを強化しなければなりません。そしてそのためには、地域住民とのつながりが大切になります。

高齢者の見守りには民生員が携わり、地域包括支援センターや介護職員と連携を図りますが、それだけでは十分とはいえません。地域住民も積極的に高齢者に声掛けを行い、交流を深めなければ、現状は変えられないでしょう。毎日の挨拶や何気ない会話交わすだけでも、高齢者の心の支えになることがあるので、高齢化社会においては地域の結束が欠かせません。